ヨッシーの
北海道キャラバン記'97
1997年8月6日(水)〜18日(月)
13泊13日
平成9年ヨッシー家の夏休みキャラバンは、結婚10周年ということもあり、4年ぶりの北海道キャラバンを実施することになった。
今回の北海道キャラバンは、
以上の5項目だけは必ず押さえ、後は「ルートに沿った観光地巡りでもしよう」とのことでスタートした。
- 1.シマリスに逢うこと
- 2.黒岳登山
- 3.宗谷岬へ行く
- 4.美瑛撮影
- 5.ひまわりの里北竜へ行く
旅の友に三浦ファミリーを誘い、毎年数回渡道している角鹿夫妻にはアドバイスと、旅の前半を共にしていただき、楽しいキャラバンとすることができた。
8月6日(水)
夜、自宅近くのGSで給油し、午後9時出発!40分ほどで関越道にのる。上里SA、石打湯沢SAで休憩、北栄SAで給油し、翌7日午前1時30分に新潟フェリーターミナルに到着。そのまま朝まで眠る。
8月7日(木)
早朝に角鹿夫妻が起こしにきてくれた。7時に乗船手続きをし、同乗者のママと子供達は9時に乗船をする。行きは1等個室がとれたので、気分的にもとても楽だった。キャンピングカーを乗船させたパパ達も乗り込んで、10時40分、新潟港を後にする。 天気もまずまずで、甲板に出て一面の海を眺めたり、部屋で3家族で宴会をしたりと、楽しい時を過ごす。個室が宴会場と化していたのは言うまでもない。(^_^);夜は、イカ釣り船の漁り火を間近に見たり、新潟行きのフェリーと交差し、手を振りあったりした。
8月8日(金)
まだ外は暗い3時から放送で目を覚ます。外はもう北海道。子供達を起こし、下船準備をする。4時30分、キャンピングカーが北の大地に足を降ろす。4年ぶりの北海道!早朝の空気がとても新鮮で美味しい。鱗友朝市に直行して、今日の食材の買い出しをする。
カニやイカ、ほっけ...海の幸がいっぱいでみんな美味しそう。あれもこれも欲しくなってしまう。同じオックスオーナーの丹波さん家族とご挨拶。お互いに良い旅を!
7時50分、まだ開店前の道の駅「田園の里うりゅう」に立ち寄る。椅子とテーブルを拝借して、三浦ファミリーと朝食をとる。ポイントのひとつにしていたひまわりの里を訪れる。雨がパラパラ降ってきてひまわりに元気がなくてちょっと残念。でも一面のひまわり畑はすごい!青空が背景だったらもっと素晴らしい眺めだったことだろう。
子供達は迷路に挑戦した。おみやげ売場で買い物をしていると、角鹿夫妻が来た。地元産のトマトなどを一緒に買って分け合い、別れる。
道の駅「サンフラワー北竜」に立ち寄る。お城のような奇麗な建物だった。
週末は雨との天気予報に、美瑛の撮影は後半の天気回復に期待して最初の予定と逆に回ることにして、宗谷岬を目指すことになった。
蕎麦の名所、幌加内町「あじよし」で地元の蕎麦を食べる。とても美味しかった。
今日の宿泊地は「美深森林公園内キャンプ場」に決めてひた走る。
美深森林公園内キャンプ場は、道の駅「びふか」に隣接していて、地元の農産物も売っているのでそちらで買い物をしてからいけて便利。また美深温泉もあり、サイトから歩いて行けるのがなんとも贅沢!
キャンプ場は、明日開催されるカヌー大会のため混んでいたが、あいているところに入っていいとのことで、白樺に囲まれた芝生のところに決めた。とても雰囲気が良い。これで、「タダ」とはビックリ!
今朝仕入れてきたタラバガニやイカで北海道上陸一日目の豪華な食卓を飾る。両家とも満腹で9時就寝。良い夢を..。
8月9日(土)
7時過ぎまでぐっすりとよく眠った。両家とも朝寝坊なので、一緒にキャラバンするときは気を使わなくてすむからとても楽。
朝食は、ホッケやハムエッグ、味噌汁などで美味しく頂いた。キャンプ場の居心地があまりに良すぎて、のんびり11時頃の出発になった。
40号線をひたすら北上する。途中、道の駅「おといねっぷ」に立ち寄り、じゃがいもを買う。
広大な牧草地帯の中をひた走る。北海道は、やっぱり『広い!!』稚内防波堤ドームを見学。 お祭りみたいなことをやっていた。
出店でカニ汁を食べる。カニの味が良く出ていてとても美味しかった。
ノシャップ岬を見学。雨も降っているし、寒い! なんと、13度しかない。
自宅へ電話すると、なんと東京は33度とのこと。20度の差がある! ビックリ。(@_@)ラーメンの遅い昼食をとり、稚内市内で夕食等の買い物。ホームセンターで、安売りしていたコールマンのスポ2を買った。北海道のホームセンターは面白い。道内でしか売られていないものがいろいろある。店の片隅に置かれていたルンペンストーブが気に入ってしまい思わず手が出そうになったが、旅はまだ始まったばかり。今からこれでは大変とグッとこらえる。
無線で角鹿夫妻と合流し、今日の宿泊地は「いこいの森稚内森林公園」の駐車場にP泊することにした。3台のキャンピングカーをコの字型にして風よけにし、宴会をする。本日は、10時就寝。
8月10日(日)
天気は曇り。寒くて真夏だということを忘れてしまいそう。10時過ぎに3台のキャンピングカーは出発。近くにある100年塔と氷雪の門を見学する。風が強くて寒い。
早々に出発し、宗谷岬を目指す。
海沿いをひたすら走り、昼前にやっと到着。
オートバイやサイクリスト達がたくさんいる。みんな憧れる北の大地の最北端宗谷岬。その憧れの最北の地に足を降ろす。
高校の修学旅行で初めて北海道を訪れた時から、いつかきっと宗谷岬に行くと決めていた願いがやっと実現できた。感激!でも、寒い!
強風にあおられながらの記念撮影もそこそこに土産物店に飛び込み、友人にはがきを書いた。角鹿さんお奨めの「かにっこ」をお土産に買った。色は真っ黒だけど、暖かいご飯に乗せて食べると何とも美味しい。子供もすっかり病みつきになってしまった。
土産物屋に流氷館があったので見学する。大きな流氷に囲まれていると、厳しい最北の冬を想像して寒くなって早々に飛び出してしまった。昼食はカニ汁やお刺身をいただく。夏とは思えない涼しさに、暖かいカニ汁が美味しいし、暖まって嬉しい。
角鹿夫妻と別れて、クッチャロ湖の温泉を目指す。
オホーツク海を眺めながら走る道のりは、最果ての地を感じるのにふさわしく、人気のない寂しい風景が続いた。
ここでさっき別れたはずの角鹿夫妻とまた会った。
温泉で冷えた体を温めて、湖畔で記念撮影したあと出発。
夕飯の買い物をし、今日の宿泊地を探して、道の駅「マリーンアイランド岡島」へ立ち寄る。ローバーでトレーラーをトーイングしている方が連泊されていた。
ここは海からの風がとても強いためパスすることに...。
道の駅「おこっぺ」は町の真ん中で駐車場も狭くてやはりパス。
次に立ち寄った道の駅「オホーツク紋別」はプールや博物館などがあったので、明日子供達を遊ばせることにしてここに決める。
今日は三浦パパのバースデイ。食事後みんなでささやかなお祝いパーティ。沢山走ってちょっと疲れた。11時就寝。
8月11日(月)
朝、目覚めると比較的天気も良さそう。10時の入場に間に合うように朝食をとる。ちょっと体調の悪い私はお留守番。プールの他にオホーツク流氷科学センターや氷海展望塔オホーツクタワーがあり、一日いても楽しめそう。残念ながら流氷科学センターは月曜休館のため見学できなかった。流氷公園をお散歩し、薄日のさすオホーツクを眺める。冬に一面の流氷で埋め尽くされた海も見てみたい。プールで楽しんだ子供達が戻ってきた。ウォータースライダーが面白かったよう。
軽く昼食をとり、今日の目的地の北見を目指す。
途中サロマ湖に立ち寄る。遠くに蜃気楼が見える。とても美しい湖だった。
北見はハッカの町。ペパーミントハウスというところでハッカ製品を購入する。
北見ビールを味わうために、オホーツクビアファクトリーを探す。
やっとの事で見つけておいしい地ビールを堪能した。
近くに「中の島公園キャンプ場」があるというのでそこを今日の宿泊地にする。
入り口がわかりにくくてちょっと探してしまった。木立の中にキャンピングカーを止めてテーブルとイスを出してビールを飲みながら静かな夜を楽しむ。
今日も早めに10時就寝。
8月12日(火)
枝からぱらぱら落ちてくる滴の音で目を覚ます。
朝食後出発。北見のスーパーで長袖の洋服を購入する。いくら何でもこんなに寒いとは思いもしなかった。もっと長袖をたくさん持ってくればよかった。大失敗。
世界一のハト時計があるという道の駅「おんねゆ温泉」で昼食。
土砂降りの中、大函を見学する。
わざわざ寄ったわけは、この時期シマリスが見られると聞いたので、シマリスに会うことが目的の政之に見せて上げたかったから。でも、今年はまだきていないとのことでがっかり。天気は良くないけど、とりあえず明日は黒岳登山の予定なので、層雲峡へ向かう。
ロープウェイ乗り場の駐車場にキャンピングカーを止めて、土産物店を見て歩く。
4年前に来たときより寂れた感じがする。層雲峡は全国的に有名なのに、観光バス等で通り過ぎることが多いからなのだろうか?
ロープウェイ乗り場駐車場の管理をするおじさんのご厚意でP泊させていただくことにする。
町営の温泉に入り、町の食堂で夕食をとる。1軒だけの小さなスーパーで洗濯をしてくれるので、お願いする。2時間でしっかり乾燥機までかけてくれて、天気に恵まれないキャラバンにはとてもありがたい。
雨もやんで、明日は回復すると天気予報が告げている。ロープウェイの時間を確認し、10時過ぎに床につく。
8月13日(水)
6時40分に目を覚ます。雨は降っていない。曇っているけど空は明るい。
朝食をとり、支度をして8時20分のロープウェイで5合目まで上がる。
ロープウェイからペアリフトに乗りかえて7合目まで上がるとかわいいシマリスたちのお出迎え。
おみやげに持参したひまわりの種をシマリスたちにプレゼントする。小さな手を政之の手に掛けてひまわりの種を取る。かわいいしぐさに政之は大感激!
おなかがいっぱいになったのか、シマリスたちは山へ消えていった。
登山者ノートに記名して、政之生まれて初めての登山が始まる。
頂上まではあと少しというが、この道、結構きつい道。こんなに歩いたことがない政之が弱音を吐く。そこで同行の香苗ちゃんが「頂上にはシマリスが"うようよ"いるよ。」と耳打ちする。その言葉に気持ちを奮い立たせてまた登る。
その繰り返しで1時間強かけてようやく1,984mの頂上へたどり着いた。が、これまた残念なことに、天候のせいか、目当てのシマリスは一匹もいない。ちょっとがっかり。
頂上から見える景色は一面の雲ばかり。でもすごく気持ちいい。
みんなよく頑張ったからご褒美に、と三浦パパがコーヒーを入れる準備を始めると、ぱらぱらと雨が落ちてきた。あわてて片づけて下山する。登ってきた道が雨でドロドロ。何度か滑りそうになりながらも、一生懸命降りた。7合目で乾いたのどを潤し、登山証明の絵はがきをいただいて、リフトとロープウェイで下山する。我が息子ながら、最後までよく頑張ったと思う。また登りたいかと聞くと「もういや。」という答えが帰ってきた。でも、きっといい思い出になっていると思う。またいつか、一緒に登ろうね、と心の中でつぶやいた。
汗と雨でしめった服を着替え、簡単な昼食をとり、層雲峡をあとにする。このまま天気が回復してくれるのなら、もう一つの目的の美瑛撮影の為に富良野あたりまで行きたい。でも、その前に汗をさっぱり流したい。角鹿さんが教えてくれた吹上温泉に向かうことにする。霧だか雲だかわからないけど、10m先も見えないような真っ白な中をセンターライン頼りに走り、ようやく温泉に到着。露天風呂がたくさんあり、気持ちのいい温泉だった。
友人おすすめの「美瑛自然の村キャンプ場」を宿泊地に決める。が、到着してみると、どこもいっぱい。
ようやく炊事棟の前に場所を見つけて、そこに決め、ぱらぱらと雨の降る中、炊事棟のバーベキューコーナーで焼き肉の夕食にありつく。
お腹いっぱい、疲れもあってか11時30分床に入ると同時にぐっすり。
8月14日(木)
好天を期待して目を覚ますが、やっぱり曇り。今にも雨が落ちてきそう。10時過ぎ出発。美瑛スタンプラリーであちこち見学することにする。
日の出公園という字が丘に見えたので立ち寄る。ラベンダーの季節には一面紫色の丘になるそう。
ファーム富田は4年前に来たときとまるで変わってしまっていて、見違えてしまった。すっかり観光地化されていて、ちょっとがっかりした。朝握っておいたおにぎりで昼食。
富良野チーズ工場を見学して、試食する。カマンベルチーズが美味しかった。チーズの後はワイン、と富良野ワイン工場を見学。3種類のワインを試飲する。よく冷えていて美味しかった。途中で買い物をし,フラヌイ温泉に立ち寄る。硫黄冷泉だったが、とても良く暖まった。
「中富良野森林公園キャンプ場」が近かったので、そこに泊まろうと決めて行ってみると、どこもかしこもテントとオートバイがびっしり。駐車場にもテントやタープ、車中泊という状態。
とりあえず隙間を見つけて止めることができた。やっと雨も上がったので、テーブルとイスを出して夕食にする。山登りの後遺症か、今頃になってあちこちの筋肉が痛くなってきた。日頃の運動不足を恨んでみても手遅れだけど。
8月15日(金)
朝食後、子供達は虫取りに走り回っている。
やっと雲が薄くなってきた。今日は撮影できるだろうか、と期待しつつ10時頃出発する。
富良野のホームセンターへ、北海道ならではのグッズを探しに行く。
10数年前にスキーで訪れた富良野スキー場へ行ってみる。雲が切れて、青空と太陽が見えてきた。美瑛へ向かう。
撮影ポイントとされている「新榮の丘」による。
「拓真館」の丘の上でシートを敷いてピクニック気分で昼食をとる。
ペンション「ウイズユー」で撮影。ここは、見晴らしが良い。なんとか写真撮影を果たし、一応今回の目的を全てクリアして明後日のフェリーに乗るため小樽に向かう。
道の駅「スタープラザ芦別」へ立ち寄る。
芦別温泉「星遊館」で入浴したあと、回転寿司で夕食をとり、明日は一日小樽を観光したいという三浦ファミリーと「砂川ハイウエイオアシス」で別れる。我が家はここでお休み。
のハズだったが、ベットメイクを終えて、ビールを「プシュッ!」と開けた瞬間、「すみません、ゲートを閉めますので出て下さい。」と。夜間は閉鎖してしまう様で、隣接のSAへ移動させられた。結局、ここで一夜を明かすことに。
8月16日(土)
ハイウエイオアシスの開店を待ち、隣接されている「子供の国」で遊ぶ。迷路やアスレチックなどがあって、移動に疲れていた政之はとても楽しかったようだ。昼食を車内でとって、2時過ぎに出発。
高速道路や一般道で渋滞にはまりながら、道の駅「ハウスヤルビ奈井江」、道の駅「三笠」に立ち寄り、5時頃やっと小樽に到着。
有名な舟見坂へ行ってみる。
想像以上にものすごく急な坂で、非力なオックスで登れるか心配になるほど。抜け道になっているようで、交通量がとても多かった。
6時過ぎ、昨日から小樽入りしていた三浦ファミリーと合流。高島漁港の「フィッシャーマンズハーバー海鱗丸」へ行く。
三浦ファミリーが予約を入れてくれたおかげで、海の見える席で小樽港の夜景を楽しみながら、北海道最後の夜を満喫することができた。おいしい海の幸と、地ビールでおなかいっぱい、幸せいっぱい!倉庫を店舗にした酒屋でおみやげのワインやビールを仕入れ、フェリーターミナルに向かう。今日はここでお休み。
8月17日(日)
お天気は上々。帰りは2等なので、いい場所をとろうと早くから並ぶ。9時乗船、窓際を人数分押さえることができた。
帰りは新しい船だったので、2等船室の一部屋の収容人数が少なく、部屋も狭いがその分落ち着いていて良かった。と、思ったのは寝るまでのことだった。
一日中飲んだり食べたり、お風呂に入ったり、子供達はキッズルームやジャグジーで遊びまくっていた。10時消灯。明日は早起きしなくちゃ。
8月18日(月)
4時30分起床。で良かったのに、同室のおじさんのいびきと、おばさんが4時前からスーパーのビニール袋をガサゴソやってくれたおかげで、予定より早く目が覚めてしまった。寝ぼけた子供達を起こし、下船準備をする。5時30分下船開始。トラックと一緒のところに止めてあるおかげで船が着岸してから15分で下船できた。そのまま東京を目指し高速道路に乗る。上里SAで朝食をとり、都内を抜けて横浜へ帰る三浦ファミリーと別れる。帰り着くまで気をつけて。高坂SAで給油し、洗車をする。北海道ではなかった「暑さ」がちょっと嬉しい。渋滞もなく、順調に走って昼前には無事帰宅することができた。