OXの特徴
OX(Out-back eXpress)と書いてオックスと読みます。
OXは、横浜モーターセールス(YMS)で製造販売している国産キャブコンです。
いすゞからELFのシャーシを供給して貰い、YMS社の福島県石川工場にてFRPで成型されたシェルを架装しています。
OXの一番の特徴は、継ぎ目のないFRP一体成形のフロアーとボディです。これにより車体の軽量化と高い剛性を実現することができ、信頼性が確保されたとのことです。
これは、安全性に力を入れているヨコハマモーターセールス(YMS)が最もこだわっている工法のようです。
さらに、後荷重になりがちなキャンピングカーですが、前後軸の重量配分を51:49に保つように設計されており、給水タンクの位置は満水でも空でも重量配分が変わらないように前後軸のほぼ中心に設置されていたり、少しでも重心を低くするように重量物や収納庫をフレームより低い位置に設置するなど、直進安定性をよくするためのさまざまな工夫がされているようです。ベース車両はいすゞのエルフで、4WD仕様は残念ながら97psと非力です。高速道路では、必ず登坂車線を走るほどです。2WDの130ps仕様が羨ましいです。
最近では、エルフ仕様のOXに加えて、トヨタのキャンピング車専用シャーシのカムロードをベースとした「リフレ」というモデルも登場しました。OXのサイズは、全長4995mm×全幅2040mm×全高3145mmです。(4WD、ルーフBOX付)
5m×2mのこのサイズは、ファミリーレストランや、コンビニの駐車場にも問題なく入ることが出来ます。ものぐさなヨッシー家では、キャラバン中によくファミレスを利用しますよ。このサイズなら乗用車からの乗り換えでも取り回しに苦労することは無いでしょう。そして、ヨッシーOXの保管場所はなんと立体駐車場。(^_^);
入口が右折の登りになるため、進入角度を誤ると、エントランスドア下の排水バルブをヒットしてしまいます。(;_;) 他社の国産キャブコンでデパーチャルアングルが足らず、この坂をつかえて登らないものもあり、最低地上高の高い4WDを選択して良かったと思っています。車両後部に、バイクキャリア、その上にBOXを付けているので、5m×2.5mの駐車場からは多少はみ出してますが、ご愛敬ということで。(^^;;;
OXのレイアウト
室内レイアウトは、家族構成やキャンプスタイルによって好き嫌いが別れるところだと思いますが、OXはエントランスを入るとすぐ台所(入って右に流し、ガス台、正面にトイレ、左に冷蔵庫、奥にベット)となっています。
1850×1280mmのバンクベットに2名、ダイネット、ロングソファーをベット展開すると 1860×1900mmの広さのベットができ、そこに3名の計5名が就寝できます。
良い点
- ちょっと手などを洗うとき、靴を脱がないでできます。
- 冷蔵庫がエントランス脇なので、靴を脱がないで素早くビールが取り出せます。冷蔵庫への食品等の充填も楽。
- スキー等では、エントランス正面のトイレが乾燥室になるため、ベットや通路を濡らしません。
- ベットが奥になるため、出入りの際、中で寝ている人が丸見えになりません。
- 車内幅いっぱいのフルフラットベットのため、縦でも横でも自由な方向で寝られます。
- 広いダイネットは、悪天候時に宴会場になります。(最高実績:大人9人、子供5人)
悪い点
- キャラバン等では、車内で調理するため、食事準備時の出入りが不便。
タイミングを逃すと中に入れてもらえなくなる...- フルフラットベットは広くて良いのですが、通路が無くなってしまい、夜遅くまで外で飲んでいた場合、妻子を踏まずにバンクへ潜り込むのは至難の業。
- ゲスト付きのキャラバンの場合は、個別のベッドが欲しい。