ミクニヒーター(MY16型)のグロープラグ交換
2001年 初冬
OX購入当時、一番悩まされていたのがこのミクニのヒーター。何度修理してもすぐ不具合が発生してしまい、正常動作しないことが度々でした。最終的にはコントロールボックスを交換することで正常動作する様になりました。
その後6年間、メンテナンスは夏場に1〜2度ヒーターを動作させるといった事しかしてませんでしたが、大きなトラブルも無く使用可能でした。といっても、作動音がうるさいのと消費電力が大きいので、冬場でもあまり使用していませんでした。
ところが最近(2001年2月)、不着火によるエラーが頻繁に出るようになり、グロープラグの交換をすることにしました。
このヒーターは自己診断灯が付いており、LEDの点滅状態により、1.不着火、2.フレームセンサ回路異常、5.エアーモーター回路異常、6.燃料ポンプ回路異常、7.グロープラグ回路異常、8.バッテリ電圧異常、9.加熱、の異常が判るようになっています。
早速マニュアルを開いてみると、グロープラグや燃料フィルタは定期的に点検及び掃除をしなければならない部品となっており、「オーバーホールは納車後2シーズン毎に必ず実施して下さい」と書かれてありました。(^_^)ゞ
マニュアルの構成図(下記参照)で見る限りでは、グロープラグの位置がわかりませんでした。
MY16構成図
(株)ミクニ(営業センター)に連絡して確認したところ、交換方法について懇切丁寧に教えてくれました。
不着火の原因はいろいろ考えられる様ですが、やはり定期的なオーバーホールが必要の様です。グロープラグを交換する前に、関連各所の掃除をするように勧められましたが、明後日にスキーキャンプに行く予定だったので、いろいろと試している時間がないため、とりあえずグロープラグを取り寄せて、交換してみることにしました。サードシート下の蓋を外すと、ヒーターを覆っている金属製のカバーが見えます。
タッピングビス8本で留めてありますのでこれを外します。次に、ヒーターに接続されている2つの配線のうち、白い方のコネクタを外します。 (もう一方は黒)
ヒーター本体(円筒状)に、大きく飛び出るように付いている部分がグロープラグです。このカバーはネジ2本で留まっているので、これをはずします。
ヒーターが狭い場所に取り付けられているので、ドライバーがうまく入らず、結構苦労しました。
外したカバーの内側に配線がありますので、無理に引っ張らないようにします。
外カバーを外すと、更にグロープラグを覆っているカバーがあります。ネジ3本で留まっていますのでこれを外します。グロープラグカバーを外した状態です。グロープラグの頭が見えました。
はじめにグロープラグへの配線をナットを緩めて外します。
次にソケットレンチでグロープラグを外します。グロープラグを外した状態。
グロープラグの手前に刺さっているセンサー(右写真の最下部)が、劣化でボロボロになっていました。触ると崩れ落ちる状態でしたが、今回、交換部品としての用意がないし、深く埋め込まれているので取り外す方法が判らず、とりあえずソッとしておきました。右側が新品のグロープラグです。(グロープラグ品番:061121)
6年間といっても、そんなに使用した訳ではないので、思ったほど酷い状態ではありませんでした。奇麗に掃除すればまた使えるのかしらん?組立は逆の手順でOKです。
組立後の動作確認時、スイッチON後にナント異常を示すランプ表示!
一瞬焦りましたが、外した白いコネクターを接続し忘れていたことに気付きました。(^^;;;
これで、気持ちよく着火するようになりました。
後記
(株)ミクニは代理店形式をとっているため、部品は代理店を通してしか入手することができません。ところが最寄りの代理店では「ミクニの部品は在庫していません。取り寄せになります。」とのことでした。
更に「栃木の矢板から部品を取り寄せるので送料がかかります。」と言われたので、自宅からそこの代理店まで小一時間ほどかかるため、「では自宅に直送して下さい」と伝えると、「それはできません。」と言われてしまいました。「在庫があれば部品代3,300円+消費税でOK」だそうです。また、「4つ購入すると送料サービス」とも言ってました。
送料を取られた挙げ句、取りに行かなければならないのには納得がいかないので、ミクニの営業センター(栃木県矢板 0287-44-3624)に確認したところ、「例外になりますが..」と前置きをされましたが、自宅直送を快くOKしてくれました。
結局、ミクニから送料着払いで自宅に送ってもらい、代理店に部品代金+消費税を振り込むといった形で、注文の翌々日に部品を入手することが出来ました。