OXにトラブル発生! 99年 年頭より、OXに2つの不具合が発生しました。いずれもベース車両のトラブルです。
1999年1月〜
1つは4WD走行時に突如異音が発生するという現象です。
これは、今年の正月('99.1)に知人の山小屋へ行ったときに発生しました。
フロントハブをロックして2WD及び4WDにて走行中、道路のつなぎ目などに反応して「ゴーッ」という何かが擦れたようなかなり大きな音が鳴りだします。はじめは、路面に何かの細工がしてあり、わざと音を発生させるような仕組みになっているものと思っていましたが、何度かこの現象が発生しているうちに異常であると気づきました。 何かのタイミングでこの音は止まりますが、この異音が発生する頻度が非常に低く、再現性がありません。
フロントハブをLOCK状態にしているときに限り発生するようです。四輪駆動状態でも、そうでなくても発生します。ハブをFREEにするとこの異音は発生しません。また、段差で必ず発生するというものではないので、現象確認には苦労しました。フロントハブ、デフ、シャフトのどこかで何かが擦れているような感じです。
この現象に気づいたのは今年になってからであることから、昨年末('98.12)の車検整備を疑いました。
昨年、左側ハブロックが工具なしでは回せないほど異常に硬くなってしまっていたので、車検時にオーバーホールを頼んでいたからです。いすゞディーラからは「中がサビていたため、硬くなったのでしょう。グリスアップしておきました。」とのことでした。そのときは片手でスムーズに回せるようになったことが確認できました。
ところが、前記のように異音が発生するようになってしまったのです。そしてもうひとつはラジエータ水の液漏れです。
'99年2月末にスキーへ出かけたときのことです。関越自動車道の高坂SAで、同行者のカプリスに電気系統のトラブルが発生しました。マニュアルを見てトラブルシューティングをしていると、今度は私のOXに不具合が発生しました。なんとヒーターが効かないのです。
自宅から高坂SAまで約30km位走行してきたのですが、それまでは正常作動していたものが冷風しか出てこなくなってしまいました。
早速、ラジエータのリザーブタンクを見てみると、空っぽ。\(@o@)/
少し冷えるのを待ってラジエータを空けてみると、湯気しか出てきませんでした。
幸い、同行者がLLCを持っていたので助かりましたが、1缶ほとんど入ってしまいました。車検時にきちんとチェックしていたかどうか車載の整備手帳を見てみると、何も記録されていません。
「車検時にちゃんと整備したのだろうか...」 たちまち不安になってしまいました。
◇◇◇ スキーから帰り、さっそく自宅の駐車場を確認しましたが、ラジエータ液が漏れた痕跡はありませんでした。
OXを駐車している場所は立体駐車場の2Fで、網になっているので下からシャーシを覗くことが出来ます。
見渡した限りでは漏れたような痕跡は見つけることができませんでした。
友人に相談したところ、「エンジン内に漏れていたら大変だよ。」と脅かされ、早速、車検整備をお願いした いすゞディーラへ行きました。
そして上記不具合を説明し、車検整備が本当に正しく行われているかも確認しました。
整備記録は通常、直接書き込むものではなく車内の整備簿の複写を添付しているとのことでしたが、何かのミスで添付されなかったようです。平謝りされました。
また、ラジエータ液漏れについて、「車検時には問題なく、2ヶ月間でいきなり空に近い状態になってしまったのか?」それとも「車検時に液不足を見落としてしまったのか?」の問いには、「どちらもありえないことです。」との回答。
とりあえず4WDの不具合調査とラジエータの圧力試験を依頼し、OXを預けてきました。('99年3月4日)
翌日、いすゞディーラから連絡があり、OXを引き取りに行きました。
「圧力試験をした結果、漏れはありませんでした。」との事でした。
12月の車検時にきちんと点検していた場合、この2ヶ月の間に一気に3リッター程漏れたことになります。
しかし駐車場には漏れた痕跡はありません。また、12月の車検時に点検洩れしていた場合、それより以前から減っていた可能性があります。上記のどちらかが考えられるといすゞディーラへ言ったのですが、「漏れはないので、長い間で徐々に減ったのではないか」という回答でした。
「ということは、車検時にラジエータをチェックしなかったのですね!」と言うと、
「ありえないことですが点検洩れかもしれません。すみませんでした。」と言ってました。
こちらの知りたいことは水が減った原因ですが、どうしてもわからないとのこと。不可解です。
実は数年前にもラジエータ水が漏れたことがあります。駐車場の1Fの方に教えて貰いました。この時は「ラジエータキャップから漏れる」というクレームがあった様で、無償でキャップを交換してもらいました。また、整備手帳への記帳がないことから「もしかして点検も何もしないでお金だけ取ったのではないですか?」と意地悪な質問をすると、「間違いなくやっています。」と社内の点検記録簿を持ち出してきて見せてくれました。 じっくり見てみると、冷却水とファンベルトの項目が一つのチェック欄になっており、「A」が書かれてありました。聞いてみるとファンベルトの調整をしたそうです。 冷却水をチェックしたのかどうかは、この記録簿からはわかりませんでした。
4WDの異音について
いすゞの回答は予想通り、「現象が確認できない」ということでした。
「音については、どんな音なのかわからないし、いろいろな音がするのでわかりずらい」といってました。どうやらあまり見て貰えなかった様です。
「また、異音が出たらそのときの速度、状況を詳しくチェックしてきて下さい」ということでした。
◇◇◇ とりあえず、OXは引き取ってきましたが、腑に落ちません。
「こんな対応じゃ怖くていすゞの車には乗れない!」と思い、確実な原因究明を要求すべく、いすゞ本社に電話してみました。
「ELFベースのOXというキャンピングカーに乗っている者ですが...」と言った途端、「こちらではありません。ヨコハマモーターセールスの方へお問い合わせ下さい。」といきなり言われ、なかなか話を聞いてくれませんでした。声のきれいな女性だったのでもう少しお話したいところでしたが(^_^);、「ELFに関するトラブルなのでわかる方へつないで欲しい」と言って、やっと話のできる方へ代わっていただきました。
上記経緯を全て話したところ、「もう一度調べてみましょう。」ということになりました。
「もしかしたら、同じ様な事例が報告されているかもしれない...。」と期待していたのでちょっと残念でした。
驚いたことに、数分後、例のいすゞディーラから「都合の良いときにお車をお持ち下さい。」と電話がかかってきました。いままでの担当者とは違う方でした。
ウィークディの夕刻、再びいすゞディーラにOXを持ち込み、新しい担当者にまたまた状況を説明しました。私は「お宅では埒があかないので本社に電話したのですがね..」というと、いすゞ本社からの「お客様の苦情..」FAXを見せてくれ、「フィードバックされるんです。」とちょっと厳しい顔で言われました。
結局、4WDの異音については、ハブ、デフ、シャフトをもう一度チェックしなおすことになりました。
◇◇◇ 今度はしっかり見てもらったのですが、やはり4WDの異音は発生しなかったそうです。結局、フロントハブの再オーバーホールとデフオイルの交換をしたとの事でした。また、ラジエータ水は全て入れ替えてくれたそうです。とりあえず、これで様子見です。
「どこかへ行きたい虫」が騒ぎ出し、OXも戻ってきたので山梨方面へキャラバンすることになりました。('99.3.12〜3.14)
ところが....。
最初のP泊地のフルーツ公園で、同行者より「ヨッシーさん、クーラーかけてる?何か漏れてるよ。」と...。
慌てて覗き込むと見慣れた黄緑色の液体がポタポタ...。
「ゲッ!、漏れは無いって言ったのに漏れてる〜!圧力試験ホントにやったのかぁ..。(-_-;)」
潜って見てみると、ラジエータホースの分配器みたいなものがあり、そこへ接続してあるホースの付け根から漏れているようでした。
黄緑色の液体がポタポタ...。 漏れていた箇所 そこで、ホース接続部分のクランプを増し締めしてみました。すると幸いにも漏れはおさまったようです。
また、皆で覗き込んでいたときに、更に別の不具合を発見してしまいました。ミッション付近にサビて朽ち果てたスプリングがぶらぶらしていたのです。付いてる場所からクラッチのリターンスプリングであることは容易にわかりました。クラッチのつながり具合には異常はないので、リザーブタンクの液量を確認しながらキャラバンは続けました。そして、帰宅後すぐ いすゞディーラへ連絡し、またまた再検査の段取りをしました。
「漏れてる箇所見つけましたよ。本当に圧力試験やったのですか?」
ちょっと威圧的な態度だったかもしれません。しかし、ディーラへの不信感を益々強めてしまったのですからしかたがありませんよね。担当サービスに実車をみてもらいました。
更に、わかっていたのですが「あそこに見えるサビて朽ち果ててぶら下がっているスプリングは何ですか?」と私...。担当サービスはいろいろと言い訳をしていましたが、どうやら車検整備ではそんなところまでは見ていないようです。そんなわけで、ラジエータ液漏れを直すためにまたまた入院。今度は漏れてる場所をみつけたのだから話が早いのでは..と思いきや、翌日職場に電話があり、「漏れているところが見つかりました。いすゞの純正部品ではありません!」と。(@_@)
やっかいな事になってしまいました。購入1年後位に「OXの4WDはオーバーヒートする」というクレームが多発していたときに、YMSにて4WD専用の大きく穴のあいたバンパーへの交換とサブラジエータの取り付けを行ったのです。その漏れている部品というのは、サブラジエータへ分配するための圧力弁でした。案の定、私が漏れを指摘した部品でしたが、純正部品では無いというのがちょっと驚きでした。なぜならば、サブラジエータ取り付け工事に出したときも、YMSの担当セールスから「取り付けはいすゞの工場で行います。」と聞いていたからです。
いすゞの担当サービスはYMSと連絡を取り合ってくれて、なんとか部品の調達をしてくれました。3月の連休はまたいでしまいましたが、漏れの原因であった部品の交換は無事終了しました。
「この弁がしまっている状態では漏れはみつかりません。」と担当サービス。
圧力試験時はこの弁は閉まっていたハズ..と言いたかったのでしょう。
しかし、このような故障が頻繁に起きては困るので、故障の原因を製造元で調査して貰うようにお願いしました。
また、クラッチのリターンスプリングも新品に交換してくれました。
とりあえず、3月末のFCAMP【春・まるべりー】オフにはなんとか間に合いました。これで悪い所はすべて直ったので心おきなくキャンプへ行けるぞ!と、3.25(木)晩に信州(長野県)に向けて出発しました。
上信越自動車道のSAでP泊後、最寄りの温泉にのんびりつかり、青木村にある「まるべりーオートキャンプ場」へ向かいました。ところが、キャンプ場へはあと2〜300mというところの上り坂の泥濘地でスタックしてしまいました。この林道、3年前に来たときもぬかるんでいて同行者の一人がスタックしたことがあります。しかし、「4WDにすれば問題なし」とハブをLOCKしようとしたところ、「動かないわよ。」と妻。(補足すると、我が家では運転席側は私が、助手席側は妻がサッと降りてハブロックをするのです。)あわてて工具を持って見てみると、既にLOCKの位置になってはいるが、びくともしない。...。(-_-;) どういうことだ?
考えてみると、オーバーホールをしてもらってから4WDはおろかハブロックさえもしていません。修理後すぐに4WD走行をして確認すれば良かった...。祈る思いでセレクタスイッチを4WDに切り替えて十数回トライしましたが、やはりダメでした。(;_;) 前輪へのトラクションがかからないのです。 いままで何度となくこの様な現場に遭遇し、4WDに切り替えて窮地を脱出していましたが、こんなことは初めてでした。結局、4WDへの切り替えが出来なかったのです。
3.29(月)キャンプから帰宅後、すぐにいすゞディーラへ行きました。これでまた預け入れなければならないだろうと予測し、面倒ですが妻にK自動車を運転して貰い2台で行きました。もう、何度このパターンでいすゞディーラへ通ったことでしょうか...。(-_-;)
ディーラでは、たまたま担当サービスがいなかったのですが、メカニックの方がいたので、すぐに見てもらえました。
ハブロックの部分を外したところ、「サビが発生しているので動かなくなったのでしょう。」と言われました。
「1週間前にオーバーホールしてもらったばかりなのに何故ですか?」と聞いたのですが明確な回答は得られず、「部品交換した方が良いですよ。」と言われました。
翌日、担当サービスから連絡があったので、ハブロックが動かなくなった話をしました。また、オーバーホール時は問題なしとしていたのに、たかだか1週間で動かなくなったという現象が不可解であると告げ、要交換とのメカニックの話を確認しました。 後日あらためて電話がありましたが、結局、ハブロックを左右とも交換するそうです。
OX-4WDを購入する前は、ランドクルーザー60に4年、タウンエース4WDに3年程乗っていました。スキーへ良く行く我が家には4WDはありがたいのです。いずれもフロントに手動のハブロックがついたタイプの4輪駆動車ですが、この様なトラブルは一度もありませんでした。
◇◇◇ 数日後、左右ともハブロックを交換してもらいました。
もう、スキーへ行く機会もないので、ロックして数キロ走ってみましたが、異音は発生しませんでした。ハブのロックもスムーズに動きます。これで問題は解決したようです。4WD走行時の異音についての追記 '2000.2.11
1月末に信越方面にスキーへ行ったのですが、雪はなかったものの、フリーハブをロックして走行していました。すると突然、ガ〜ッという異音が....。(>_<)
残念ながらハブロックを変えても直っていなかった様です。(;_;)トホホ
何もしなくても数秒で異音は止まりますが、4WDへの切り替えスイッチを操作しても止まります。
う〜ん、原因不明だぁ〜。(-_-;)
同じ様な経験をした方、おられませんか?